当社は、野村総合研究所を中心とするNRIグループ各社から間接部門の業務を受託するシェアードサービス会社です。
当社が目指すシェアードサービス会社は、一般にイメージされるようなシェアードサービス会社とは異なり、グループ各社の事業拡大、DX戦略、グループ全体のガバンナンス強化といった変化への対応力を支えるまったく新しいタイプのシェアードサービス会社です。
業務の柱は①社員が安心して働ける環境をしっかり守っていく日々の維持管理、②オフィスの構築、③オフィスの管理会計です。具体的には、NRIグループ各社のオフィス企画・物件探しから賃貸契約、オフィス設備の構築・維持管理まで、社員やパートナー社員に快適かつ安全な職場環境を提供するための各種サービスを幅広く提供しています。
従来のオフィスサービスでは、人員増加や事業拡大に伴うオフィスの拡張やレイアウト変更が大きなウエイトを占めていました。しかし近年は、テレワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークへの対応に目的が変化しつつあります。オフィスサービス部ではこうした変化に対応したオフィスの再編に取り組みつつ、それにとどまらない、社員のモチベーションを高める理想のオフィスの実現を目指して、さまざまな取り組みを行っています。
会社は利益高や従業員数などでも評価されますが、現代ではオフィス環境も評価の重要な要素となっています。社員が生き生きと働ける快適なオフィス、訪れた人に誇れるような美しいオフィスであれば、自然に優秀な人材が集まり、顧客の信頼も高まって、業績も伸びていきます。機能的で美しいことはもちろん、オフィスのSDGsへの取り組みも含めて会社全体が評価される、そんな時代になっています。環境活動は目立たず評価されにくいものですが、私たちは小さな努力を積み重ねて持続可能な環境の実現を目指しています。
今後のオフィスサービスは、社員が自由に働く場所を選べるワークスタイルの実現と、サステナブルなオフィスを実現するための、ユーザビリティーと地球環境への配慮の両面に配慮したものへと進化していくでしょう。
WELL認証取得への取り組みを見る
親会社であるNRIの社内向けITサービスを統括する組織を母体として2022年に発足した、まだ新しい部署です。その目的は、NRIのナレッジを生かしながら、NRIグループ全体の間接業務を効率化しグループ経営全体を高度化することにあります。
これまでNRIグループでは、NRI本体の社内ITサービスを使うことでグループ各社の間接業務に対応してきました。しかし近年、グループ会社が国内・海外ともに急増し、そのビジネス特性・業務形態が多様化しています。ガバナンス強化や、深刻化するサイバーリスクへの対応も急務となっています。また、コロナ禍で我々の日常はハイブリッドワークに激変し、システムはクラウドサービスの利用が一般的になっています。そうした内外の環境の変化から、NRIのサービスとは異なるグループ会社向け独自のサービス基盤が今後、必要不可欠になっています。
今後のグループIT企画部は、AIなど日々進化する先進デジタル技術を生かし、バックオフィス業務自動化・経営層への支援などの観点から、いかにNRIグループ全体の経営を高度化できるかが問われています。まずは国内グループ会社を足掛かりにしますが、2025年前後を目標として、海外のグループ会社を対象にしたグローバルサービスの展開も検討しています。NRIグループの成長を牽引するグループIT企画部の役割は、今後さらに拡大していきます。